2023年4月16日 日曜日 | 八日市 | ![]() |
高山(こうやま) | ![]() |
大江 | ||||
岡山県井原市美星町黒忠 | 8:20頃 | 9:15〜11:01 | 12:40頃 | ||||||
4年ぶりに開催される、高梁市川上町高山の「弥高つつじ祭」見物に出発した。
国道313号線を成羽方面に走る。
国道沿いには、道にも山にも桜が咲き残っていた。
(芳井町花滝)
途中、美星町の八日市に寄った。
八日市は、三斎市で江戸時代より栄えていた町。
「美星町史」 美星町 昭和51年発行
近世・黒忠村
黒忠村高内原
高内原には八日市がある。
この市場は毎月8日、18日、28日の3日間、市が立って、
最寄りの村々から時の産物、諸品が売物に持ち出された。
7月8日と12月8日は大市だった。
えびす祭の入用銭として売物に応じて底銭を集めていた。
同じ三歳市であった後月郡東三原村枝郷高山上市は古くから毎月5日、15日、25日の三度と2月10日の巳の日に市を立ててきたので、
諸商人が近国近辺より商品を持って売買市が立っていた。
文政2年(1819)ごろには、隣村の川上郡高山市村が新市場として繁盛するようになり、穀物、古着、小間物商が出入りを始めた。
現在は静かな、
というより静かすぎる町並みだが繁栄の名残を感じさせる雰囲気がある。
「岡山県史・自然風土」 岡山県 山陽新聞社 昭和58年発行
黒忠八日市
黒忠八日市は、毎月八日、十八日、二十八日に市が立つ三歳市として、
近郊農村の中心として栄えた。
特に七月八日の盆市と、十二月十八日の暮の市とはともに大市であった。
川上郡・小田郡・後月郡の境界にあたり、
近くの村々はもちろんのこと、
成羽・地頭・井原・矢掛など各方面からの交通路が早くから通じ、
明治中期まで三斎市が立っていたのである。
笠岡や西浜(ようすな)からは魚や塩、
成羽・領家からアユ、
井原から酒と餅などが搬入され、
八日市は主として食べ物を扱い、
市には、民家のおもてを借りて商いをした。
暮の大市は、
コンブ・タイ・ハマグリ・ブリなど正月用品が商われて大にぎわいをした。
農家は、藍葉粉、タバコ葉を売りに出した。
明治中期幹線道路が谷筋を通るようになり、葉タバコの専売制や藍の衰退により、
三斎市は取り止めとなった。
黒忠の芝桜
2023年4月17日