2022年7月10日  日曜日   山形県鶴岡市羽黒町手向   国宝・羽黒山五重塔         
  東京駅    米沢    羽黒山(五重塔・三神合祭殿)        酒田(泊)     
  8:56発    11:04着    14:00~15:42        18:33着     
               



出羽三山とは羽黒山・月山・湯殿山で、今回のクラブツーリズムのバスツアー 『出羽三山と秘境・鳥海の絶景3日間』は、

そのツアー名のとおり、出羽三山を巡る。




「山形県の歴史」山川出版 昭和45年発行

出羽三山

出羽三山とは羽黒山・月山・湯殿山をいい、これら三山は一体のものとして信仰されてきた。
月山・湯殿山は奥宮といい、羽黒山に三神合祭殿を設けて本社としている。
出羽の山の神に、天台・真言が影響して成立したのが出羽修験だろう。

修験道が独立した山伏の道となったのは13世紀。
羽黒山には、古くから行者がいたらしい。
貞元2年(977)に都で、ずきんをかぶり、108摩尼珠を手にした行者たちが、はげしく法螺をふきならしてあるき「われわれは役行者の徒である」といったという。
この行者たちは羽黒山伏であろう。
平安後期から鎌倉時代、羽黒修験は全盛期をほこった。












(羽黒町観光協会)


出羽三山は、
山形県の中央にそびえる月山(1984m)・羽黒山(414m)・湯殿山(1500m)の総称で、六世紀に開山されたといわれています。
三山といっても独立した三つの山があるわけでなく、月山を主峰に、峰続きの北の端に羽黒山があり、月山の西方に湯殿山があります。
中世には湯殿山を「総奥の院」(最も大切な場所)として、月山・羽黒山・葉山あるいは鳥海山を称して出羽三山とされました。

















山形自動車道は月山ダム(月山湖)を見ながら進む。





月山湖の噴水が見えた。










月山湖がある渓谷は、「凡字川渓谷」と呼ばれる全長37kmの、月山・湯殿山の麓の清流になっている。










羽黒山の鳥居が見えてきた。













羽黒山は出羽三山の表玄関。







山形県公式観光サイト「やまがたへの旅」

羽黒山
はぐろさん
出羽三山の神々を祀る



羽黒山・湯殿山・月山の出羽三山は、全国有数の修験の山として知られています。
その中で羽黒山(標高414m)には、三山の神を合祭した出羽神社の社殿・三山合祭殿が山頂にあります。
参道には国宝五重塔があり、2,446段の石段と杉並木が続き、神聖な雰囲気を漂わせています。








髄神門をはいる。









(羽黒町観光協会)


羽黒山

出羽三山は第32代崇峻天皇の皇子・蜂子皇子が593年に開山したといわれる。
権力争いの中で、蜂子皇子の身に父と同様、蘇我馬子の毒手が及ぶのを恐れた聖徳太子が宮中を脱出することを勧めた。
その勧めと協力により、密かに宮廷を遁れた皇子は各地を遍歴したのち、593年、出羽国由良の浜で神楽を舞う8人の乙女に出会う。

その乙女に促され3本足の八咫烏(やたがらす)に導かれて、老樹が鬱蒼と茂った羽黒の阿久谷(あこや)に辿り着いて修行した後、出羽三山を開山したといわれる。
羽黒山の山名は、皇子を導いた大烏に因んで名付けられたといわれ、現在の世を生きる人々を救う仏を祀り、
出羽三山の中で里宮としての役割を持つことから「現在の世を表す山」といわれる。

三山を巡る『生まれかわりの旅』の入り口で、西の祓川と東の立谷沢川に挟まれた海抜414mの緩やかな丘陵である。
山頂に建つ出羽神社は三神合祭殿と呼ばれ、月山、羽黒山、湯殿山の三神を祀り、積雪のため冬期間参拝が困難な月山、湯殿山神社の里宮としての役割をなす。
スギ並木参道にそびえ立つ国宝五重塔を筆頭に重要文化財や史跡・名勝なども多い。




















神橋をわたる。











大杉の並木を歩く。











爺杉は根元周囲11.5m。

樹齢1.000年以上の神木。














やがて杉林の中に五重塔が見えてきた。









山形県公式観光サイト「やまがたへの旅」

(国宝)羽黒山 五重塔
山中にそびえる東北最古の五重塔


夏から秋にかけて夜間ライトアップも行っています。
五重塔へ至る参道、途中の末社もライトアップされています。
羽黒山参道、一の坂上り口の杉並木の中にあり、東北北地方では最古の塔といわれ、平将門の創建と伝えられています。

現在の塔は、約600年前に再建されたものといわれています。
高さが29.0mの三間五層柿葺素木造で、昭和41年には国宝に指定されました。
近くには樹齢1,000年、樹の周囲10mの巨杉"爺杉(じじすぎ)"があります。

























五重塔から山頂まで約2km、樹齢300~600年の杉並木の参道がつづくが、

われわれのツアーは楽をしてバスで山頂へ向かう。



山形県公式観光サイト「やまがたへの旅」

羽黒山杉並木
ミシュランガイド3っ星(わざわざ訪れる価値がある)を獲得した景勝地


随神門から山頂まで約2kmの表参道、石段は2,446段、
両側に樹齢350〜500年の500本以上の国の特別天然記念物の杉並木が山頂まで続きます。
徒歩約60分ほどで山頂の三神合祭殿へ参拝できます。





五重塔から引き返す。



「須賀の滝」を見る。













「継子坂」を上る。











そして髄神門の前まで戻った。



髄神門の西方に「手向(とうげ)宿坊街」がある。






芭蕉は手向に宿泊せず三神合祭殿近くの南谷に泊まっている。


そこで詠んだのが、



ありがたや雪をかほらす南谷



(羽黒町観光協会)


南谷

三の坂の麓で右へ伸びる道が延びています。
400mほど進んだところに、「おくのほそ道」の旅で芭蕉が泊まった別院紫苑寺の跡、通称「南谷」があります。
俳聖もこの地を詠んで一句、「ありがたや雪をかほらす南谷」。
心の字の形をした「心字池」は夏も涼しげな風を運び、南谷を時間のとまったような苔むす場所にしています。
かつて涸れていたこの池に320年ぶりに水が湛えられたのは2000年のことでした。
羽黒の若者たちによるNPO法人蜂鼓山社中が中心となったボランティア活動が、羽黒山の聖地を整備してきました。

今は羽黒山の隠れた名所となっています。








羽黒山②三神合祭殿
クラブツーリズム 『出羽三山と秘境・鳥海の絶景3日間』



2022年7月22日