2021年12月23日  木曜日  高知県高岡郡中土佐町久礼                
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6:04   6:50・7:08    8:49~9:42    10:37~13:49    14:38~16:35   16:50~17:40    20:15(泊)
                         



久礼八幡宮。









八幡宮の前は太平洋。













太平洋を前に展望台がある。

?うん、展望台ではないようだ。


この塔は”淳平タワー”と呼ばれ、その下に説明看板があるので読んでみる。






地震津波に備えて

海辺に暮らす私たちにとって何よりも心配なのが地震による大津波です。

宝永4年(1707)の大地震は「亥の大変」と呼ばれ、
この時の津波の高さは10m前後と言われ、町分の2/3が海中に没し、八幡宮の柱は一本も残らず流失したと記されています。
その147年後の安政元年(1854)「寅の大変」と呼ばれる津波では久礼では270戸の家が流失あるいは壊れて、10人近い人が亡くなっています。
それから92年後の昭和21年の南海地震では、幸い人的被害はありませんでしたが、久礼の町の半分が浸水しました。

平成29年に政府は「次の南海トラフ地震は規模がマグニチュード8~9クラスで、
今後30年以内の発生確率は70%」という予想を公表しています。
明日にも発生するかもしれない地震、津波にたいして,日頃の心構えと事前の備えをしておきましょう。

中土佐町













淳平タワーの下で海を見ているおじさんの石像がある。

いったい誰だろう?




漫画『土佐の一本釣り』の作者・青柳裕介先生の石像。

先生の漫画主人公が”純平”。


青柳裕介像

漫画『土佐の一本釣り』で久礼の名を全国的に有名にした、漫画家・青柳裕介氏。
彼の功績を称えた石像が、久礼の海を見渡すふるさと海岸に建っています。

(中土佐町の観光パンフレット)




日本埋立浚渫協会HP

カツオの名産地は?
大方の答えは高知県ではないだろうか。
実は、水揚量を基準にすると、全国約29万tのなかで高知県は2万tに満たない程度で、主なところでは静岡県が約7万t、その他、三重県や宮城県が多い。

藁を燃やしてタタキにするという独特の調理法が、高知県をカツオの名産地として知らしめることになったことは確かだろう。
そして、もうひとつ、これも確かと思われる要因がある。
昭和52年から「ビッグコミック」で16年間にわたり連載された大ヒット漫画「土佐の一本釣り」の影響である。







「いごっそう」が愛した港町

この作品は、中土佐町久礼を舞台に、中学校を卒業しカツオ船に乗り組んだ、純平という少々古風でケンカっ早い少年が主人公。
海に生きる男たちのなかで悩み、壁にぶつかりながら一人前の漁師になっていく姿をさわやかに描いた。
1歳年上の恋人・八千代との愛や周辺の人間群像、土佐の純朴で豪放な風土などが、人気を呼び、映画化もされている。


舞台となった久礼港は、小さな港だが、漫画の影響でカツオ漁の基地として知られるようになった。
高知市から南西へ47km、東は土佐湾に面し他の三方を山に囲まれた中土佐町では、山々の尾根の先端が太平洋に突き出して複数の岬を形成し、
岬のあいだには小規模な天然の良港が点在する。
久礼港はそのうちのひとつだ。

地元のカツオを「日本一」と自負する町の中央には、地物の魚が並ぶ久礼大正町市場があり、町の台所として大勢の人々が集まる。
そんな風景が毎日見られる、生粋の漁師町である。
しかし、久礼港のカツオの水揚量は年間わずか200〜300t程度。
実際は椎茸や木材の流通をメインとした商業港である。
県内にはれっきとしたカツオ漁港はいくつもあるにもかかわらず、この港町が作品の舞台に選ばれたのは、
作者である故・青柳裕介氏の「いごっそう」(高知の方言で頑固者)を地で行ったこだわりである。











純平タワーの下、青柳裕介先生像と並んで「鰹供養碑」。











ところで、

土佐久礼の町は海岸からこんなに高い。

波返しと同じ高さに町がある。











堤防の道を昭和通りに進むと、なんと!

タワーがも一つ見えてくる。











この二つ目のタワーには、正直驚いた。

というのは久礼は小さな町で、写真でもわかるが、三方が山に近い。

つまり逃げる場所に事欠かない。余分のタワーのように思った。



(八千代タワー)









その二つ目のタワーの周辺が久礼内港で”重要文化的景観”。

全国どこにでもある漁港の町と、”重要”、”文化的”、”景観”のどこが、どのように違うのか感じることはなかった。











「西岡酒造店」。

お酒は、鰹のタタキに合う美味しさだそうだ。













夕闇が迫る土佐久駅に戻った。


汽車を待つのはえいちゃん一人、静寂感がつのった。







「あしずり7号」に乗る。




窪川①窪川駅
「JR西日本・四国くるりきっぷ」 (2021.12.23)



2022年1月2日