2020年8月19日 水曜日 | 奥出雲たたら | ![]() |
三瓶山 | ![]() |
三瓶![]() |
||||
島根県雲南市吉田町 | 9:27〜10:15 | 11:51〜14:03 | 14:14〜15:30 | ||||||
菅谷(すがや)たたら山内(さんない) |
この田部家の中心になっていた菅谷高館(すがやたたら)は、
吉田町の中心から4キロほど北に行った山間にある。
これは現存する高館としては全国で唯一のものだ。
奥出雲たたらの道を往く 「歴史と旅」秋田書店 昭和59年12月号
写真左は工事中、「三軒長屋」。
奥出雲には、日本古来の「たたら吹き」による製鉄遺跡が点々と残っているという。
いまも山間に豪族のような館を構えていると聞いた。
出雲地方は良質の砂鉄が豊富に出るので、古来から砂鉄と木炭を使う「たたら製鉄」がさかんに行われてきた。
奥出雲たたらの道を往く 「歴史と旅」秋田書店 昭和59年12月号
高館ばかりでなく、元小屋(事務所)、米倉、鉄倉、炭小屋、長屋(従業員住居)など、
いわゆる山内(さんない)と呼ばれる高館を中心とした集落構造を今に残している貴重な遺跡だ。
高館は国の重要民俗資料に指定されており、かつての米倉には、大量のたたら用具が保存されている。
奥出雲たたらの道を往く 「歴史と旅」秋田書店 昭和59年12月号
「大胴場」と「桂の木」。
高殿(たかどの・たたら)。
たたら・菅谷高殿
島根県知事田部長右衛門氏の所有。
旧式製鉄の溶鉱炉を鑪(たたら)といい、その建物も高殿(たたら)とよんだ。
その菅谷高殿は、田部氏によって第一次世界大戦後の大正中期まで稼働していたもので、
現存する唯一の建物。
国の重要民俗資料に指定されている。
「島根県の歴史」内藤正中著 山川出版社 昭和44年発行
集落の風景。
「元小屋」
「もののけ姫」という映画のモチーフになったと言われています。(←島根県の観光パンフレット)
今日は貴重なというか、珍しいものを見ることができた。
吉田町での「奥出雲たたら」見物は終了した。
主目的地の三瓶山へ向かう。
荒れた耕作地も少なく、夏の山村風景を楽しみながら走った。
2020年8月21日