2020年1月29日 水曜日 新潟県糸魚川市・ えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン | ||||||||||||||
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JR西日本の糸魚川駅は、「新幹線」と「在来線・大糸線」と「えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン」の駅を兼ねる。
そのうち「えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン」に乗って市振駅まで往復する。
それは、今回の鉄旅でもっとも楽しみにしていたこと。
その道は、かつて
「親しらず、子はこの浦の波まくら、越後の磯の泡と消えゆく」
平頼盛の妻
という道。
泊行の電車が・・・、訂正ジーゼル列車が糸魚川駅着いた。
列車内。
一両編成。
横に3人。海側1人、山側2人席。
客数は写真の通り、復路もほぼ同じ乗客数だった。
大糸線と別れる。高架は北陸新幹線。
姫川を渡る。
糸魚川を出て最初の駅に着いた。
アルプスの雪が見える。
「青海駅」。
(糸魚川〜青海)
青海駅を出ると、その海は「親不知・子不知」の道となる。
鉄道はトンネルが連続する。
親不知は、北アルプスが日本海に没入する断崖の果てにある。
いまは越後市振から糸魚川に至る北陸線に一つの寒駅をもっているが、
市振から親不知に向かって北へ進むにつれて、線路は海に沿いはじめて、
先ヶ鼻、親不知、子不知、風波、竹ヶ鼻、外波、鬼クリ、鬼ヶ浜といった断崖の中腹を、海すれすれに通過する。
現在、この断崖を抜ける国道は線路に沿う中腹を通っている。
水上勉 「越後つついし親不知」
水上勉がいう、「一つの寒駅」、親不知駅に着いた。
(作家の表現はすごいな)
しかし、昔は、
海に落ち込んだ崖裾を旅人は通らねばならなかった。
荒波は白いしぶきをあげて崖におそいかかり、年中波濤の音が岩を噛んでいた。
荒波に親は子を忘れて、身の安全に気をうばわれ、
岩間から岩間へと、夢中にかけぬけた恐ろしい道は、今は海中に没しているが、
汽車の窓から眺めても、昔の難所の面影は残っている。
だが人びとは、親不知の海岸の風光に眼をとられるあまり、
このアルプスの断崖が、壁のように背後に切りたっているのに眼を向けて息を呑む者は少ない。
水上勉 「越後つついし親不知」
親不知駅から次の市振駅まで、トンネルの他に見えるのは断崖と海。
トンネルを出ると市振駅。
感慨深く市振駅に降りた。