2018年10月25日   木曜日     伏越港    北木島    伏越港 
笠岡市北木島町    10:00   10:47(金風呂) 〜14:00(豊浦)    15:32
          小説「潮待ちの宿」石切りの島 (作者・伊東潤)  を歩く




金風呂港にある「石切唄」の石碑。









石工は徒弟制度が浸透した厳しい職種の一つで、五年の年季奉公となる。

その時、全額が前金で親に渡されるので、本人に俸給は出ない。

それでも飯場で食事は出るので食うには困らないが、着るものなどは支給される古着を着ているしかない。








北木島の丁場は金風呂が多かった。

















北木島は島全体が花崗岩でできており、その上を風化土が覆っている。

風化土が薄いところでは、露頭と呼ばれる露出岩が見られる。

石工頭はその露頭の質を見極め、丁場にするかどうかを判断する。

むろん積出の便宜も考慮され、港に近い場所に丁場が設けられることが多い。








鶴田石材。














これより石切り場が見える方へ向かう。



















石は表土を除去した上で露頭から掘り下げていくので、丁場は自然と深くなる。

そのため中には十間(18m)に及ぶものさえある。

「一年に何度か、石工が落ちて大怪我を負います」


































春日神社。

これより豊浦方面へ向かう。
















千ノ浜の丁場跡。



















千ノ浜のコスモス。

















豊浦が見えてきた。




















豊浦の八幡神社。

稲荷はじめ多くの神社が合祀されている。




この八幡さんから遊歩道が千ノ浜側にあるが、大正か昭和まで、その山道が唯一陸路であった。










笠岡市内では、おそらく一番大きいであろう常夜灯。









次は峠越えで大浦へ向かう。




「潮待ちの宿」石切の島B豊浦〜大浦CD



2018年10月27日