2018年5月10日 木曜日 10:30頃
井原市芳井町宇戸川
御嶽山を望む。
ここがどこかと言えば、
岡山県井原市芳井町の宇戸川という・・・静かな、しずかな・・・地区。
この山村に家はめったにない。山の畑と林の中にぽつんと一軒、そしてまた一軒。
点在以下、散在か?
この地区に以前一度来たことがある。
それは結婚当初で、妻の母の出所(でしょ)。
義母は幼い頃、宇戸川の分校に通い、高学年になると弁当を二つもって芳井の本校に通っていたそうだ。
GW頃、新緑のきれいな時に二度目の宇戸川訪問を計画していた。
行ってみると、思ったとおり宇戸川の自然はきれいだった。
過疎の山村とはいえ、軽四自動車が通れる道は、蜘蛛の巣に負けないくらい通じている。
義母の実家には、今は里に住むおじさんが毎日軽トラで来て、何時間か家のまわりの雑用をしている。
かつての生業は、稲・麦、雑穀。葉タバコ。
養蚕は「家が広くないと無理」という理由でしていなかったそうだ。
養蚕の代わり、葉タバコに励んだそうで
おじさんは興味深い話と、物を見せてくれた。
写真↓の右がおじさんで、手で開けようとしているのが「葉タバコの乾燥室」。
これは、珍しい!
井原市の産業遺産と言える(と思う)!!
葉タバコの乾燥小屋は昭和30年代の全盛期に多く建てられ、
転作後の今も物置小屋として農村で多く見られる。
しかし、「乾燥室」は知らなかったなあ。
おじさんは「最後のへん(葉タバコを止める頃)は、ここで乾燥していた。これが残っているのは珍しい」との話だった。
重油を燃やして乾燥していた。
もう一つ、
乾燥小屋を建つ前は、庭に吊るし、天日で乾燥していたそうだ。
一時期、農村の裏作として葉タバコは全盛を極めていたが、今は土壁の乾燥小屋が残っているだけ。
天日や重油の時代があった事は知らなかった。もう少し図書館で調べてみよう。
つぎ・東大戸@
A
2018年5月13日