2015年4月19日 10:00頃
浅口郡里庄町浜中 「仁科記念館」
山陽本線の線路近くに”仁科蔵王”という桜が咲いている。
この桜は21世紀になってできた新品種の桜。
桜の枝に重イオンビームを照射させ、突然変異の誘発し、接ぎ木によって成長させ、育ちが良い枝を選んで増幅させる。
命名したのは小保方さん事件でも有名な理研の野依良治理事長。
「仁科蔵王」の、
”仁科”は仁科芳雄博士、”蔵王”は農場から由来している。
ここが里庄町浜中にある「仁科会館」。
仁科芳雄博士は理研で原爆を開発していたことで知られる。
日本の一部に原爆投下したアメリカを非難する意見があるが、
もし日本が所有していたら、持つだけで使わなかった、とでも言うのだろうか。
風船爆弾を無差別に打ち上げた日本軍が、原爆を使わないという説得力があろうか、皆無だ。
日本が原爆を使用しなかったのは、単にもっていなかっただけの話。
陸軍・海軍の不調和と、国力が不足して、原爆はアメリカに先を越された。
仁科博士は昭和26年、満60才で死亡。
戦後、
文化勲章を受章。
ノーベル賞を受賞した湯川博士や朝永博士を指導した先生として名を残している。
仁科会館の敷地内には仁科蔵王の他に二種類の桜があった。
これは「仁科乙女」。散った後か、咲かなかったか不明。
「仁科小町」。これも花も蕾もなかった。
博士の生家にも同じ桜があるようなので行きたかったが、雨のため気力がわかず仁科会館の訪問だけで終わった。
なおこの日は閉館日だった。
2015年4月21日