これが「十七歳のこの胸に」のDVD。

なつかしの青春歌謡映画だが、えいちゃんは見たことが無い。
見たかったけど、
貧しかったからね、そのころの日本は。
舞台は鹿児島。
(映画は鹿児島県の観光映画を兼ねるかのように名所ロケが多い)

開聞岳を背景に西郷輝彦と本間千代子。
チョコちゃんは大根手にしてぼりぼり。
長崎鼻の二人。

「チャペルにつづく白い道」を歩く二人。

チョコちゃんの家は母子家庭。
母は指宿温泉の砂風呂の雇用人。

母親役はブギの女王笠置シヅ子。、
西郷の家は名門の大金持ち。

父は、後年は水戸黄門が専門になった東野英次郎。
母親は、浅草の匂がする沢村貞子。
結核療養中の乙女は園マリ。

病気の園まりが夢見るのは
恋人二人が湖でボートをこぐ姿。
園まりを元気づけようとボートを漕ぐ二人。

ボートで休む二人。

池田湖で開聞岳を背に語る二人。

桜島フェリーに乗る二人。

桜島の溶岩道路も見せる。

学校を追われ東京へ逃げるように出た二人。

赤坂見附のホテル・ニューオータニ。

東京で最も高いビルで、最も巨大なホテルだった。
東京タワーと並ぶ名所。
その頃の東京八重洲。

東京駅で別れる二人
しっかりと握手する。

最初も最後も開聞岳と長崎鼻。

脚本はたわいもないものだった。
鹿児島のシーンはどれもきれいであったが、
鹿児島県人が見て喜ぶかといえば、そうでない面もある。
露骨な差別が平然と映画で行なわれていた。

この映画から数年後、
社会人となったえいちゃんは鹿児島に赴任した。
映画に出る差別のようなものは、もちろん存在していなかった。
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