2012年11月30日   金曜日   午後3:00頃
浅口郡里庄町里見   「大神楽」



ここは里庄町里見の旧鴨方往来の街道。






古くからの街道に獅子舞一行が歩く。











まず玄関前で、「例年のように今年もやってまいりました」。

というような挨拶をする

玄関口では「お待ちしていました。お願いします」と言う感じで花代を差し出す。













そして獅子舞は始まる。一軒あたり2〜3分間の獅子舞。















獅子舞が終わると用意した図面か帳簿かに、チャック印を入れて、次の家の確認をする。





毎年行く家には行く。

例えが妥当かどうか?だが



置き薬屋のような感じで家々を訪問する。





毎年の事とはいえ

訪問先では留守の家が多いようだ。










立派な菊を咲かせたおうちに入った。






準備して待っていたお宅の様子だ。




さっそく獅子舞、笛、太鼓が始まった。











手前の人が太鼓。













その次のお宅も獅子舞を待っていた様子、すぐに獅子舞が始まる。






この獅子舞は「伊勢大神楽」と言って、伊勢から里庄町里見に来ている。

里見地区でも街道沿いの民家を訪問して、旧鴨方往来から距離のある民家には寄らない。




何十年前か、何百年前か不明だが

里見地区と伊勢の縁ができて、大神楽は始まったようだ。



毎年、その年の暮れが近くなると伊勢から

何日の午前または午後伺います、と各家庭に知らせのハガキが届く。




里庄町里見の風物詩になり

各家庭では、「大神楽」が終わると年の瀬の準備を行う。











追記・「伊勢太神楽」

鴨方町史民族編(昭和60年発行)には
「伊勢大神楽」
オドックウ様(台所)のお清めに、毎年伊勢の大神楽が家々に回って来る。
津の佐々木金太夫が来るという例が多い。

ネット検索によれば、
江戸時時代より現代まで、日本各地(特に西日本)をまわっているようだ。300年以上の伝統行事。

笠岡路上観察会の「去りゆく笠岡生まれ出る笠岡」には笠岡地区の太神楽の写真が載っている。
笠岡市内にも太神楽が残っている地区がいくらかある様子。


「だいかぐら」は大神楽でなく「太神楽」と書く。国の重要文化財のようだ。





つぎ・読売旅行福山「なばなの里ウインターイルミネーションと香嵐渓」@NEXTABCD




2012年11月30日・
追記2012年12月10日