2012年10月15日   月曜日  笠岡駅前   (今井循環) 
笠岡市笠岡  笠岡駅前   12:29〜13:32    (12:45〜13:16)



青空に映えるハナミズキ。

赤い実がついて小鳥が喜びそう。












いつものような駅前の井笠バス。









バスには「バス乗務員募集!」と貼ってあるが、

募集どころか井笠鉄道は101年の幕を降ろし、全員解雇が発表された。
















えいちゃんがときどき利用していた1番乗場と2番乗場。



















いつも2番乗場で井原行の時間を見て、次に1番乗場の矢掛行の時間を見る。





井原行か矢掛行きの早く出るバスに乗り、

逆に両方ともいい便が無いと徒歩で帰る(夜はタクシー)のがだいたいのパターンだった。








3番乗場











茂平や坪生経由福山行。













笠岡駅前のバス乗り場。













はなやかな大型バスが並んだ姿。今月末までは変わらず。













2番乗場に貼りだされた「運行終了のお知らせ」。









「お知らせ」という言葉にもひっかかるな。

突然の発表は「お知らせ」でなく「お詫び」が正しい。



経営環境の変化は突然やってきたのか?

変化は何年、何十年来の事。




お客さんには半月で対応を強要する。

いったい残された半月で乗客はどいう準備ができるか!



こうゆうことをするから応援する人までが腰を引く。









運行中は「公共機関」とか「社会的責任」とか主張するだけして、止める時は「ハイ それまでよ」まるで植木等の歌そのもの。



経営者は長く笠岡のあらゆる、とでも言えるほど役職を務めてきた。

笠岡を代表する有名な経営者。




バス会社が経営が苦しいのはみんな知っている。

乗客が空っぽのバスを見るのは日常風景であり、それはちょっと町を離れたバスは日本全国同じような光景。



バス会社は地元民の脚としてだけでなく、長く地元の大企業ゆうか名門企業だった。



そのぶん、廃止撤退等の時は、さすがに名門企業(社長)は違う、と思われるのが普通と思うけどな。









高校生を中心とした通学

大人の通勤

病院や買物



突然に投げ出され、棄てられたような身になる。




本人や家族もたいへん。

学校や企業もわが身のことで、たいへん。

行政も棄てられた人を助けるのが仕事で、たいへん。





なぜ、せめて半年の猶予を持てなかったのか?

半年あれば、対応出来ることが多い。



経営者はそれもわからなかったのか、気がまわらなかったのか。








井笠バスは

社名の井原・笠岡だけでなく

岡山県倉敷市・浅口市・里庄・矢掛など

広島県福山市など



100年間親しまれてきた。

そのうち60年間は鉄道事業もあった。


みんな人生の想い出として、いろんな事がいっぱい詰まっている。











えいちゃんにもいっぱい想い出がある。


いちばん嬉しかったのは村にバスが初めて来た時だな。

たしか小学校の4年生くらいだった。やっと日本人になれたような気がした。













いちばん楽しかったのは井笠鉄道に乗る事。

あの小さな貨車に乗るのは本当に楽しかった。


















来月から、笠岡の駅前風景はどうなるのだろう。


それにしても

発車時間待ちの井笠バス運転手氏たちの表情は普段とまったく変わらない。


それも「安全運転」に徹するため気持ちをコントロールしているのだろうか?




つぎ・井笠バス今井循環線(西廻り)NEXT



2012年10月15日